Vol.114 [ l ] と [ r ] のイメージ
4週連続の『英語の発音とそのイメージついて』シリーズ、以下の4つのうち今回は『[ l ] と [ r ] のイメージ』をご紹介したいと思います☻
- 英語のオノマトペ(擬音語・擬態語)
- 清音と濁音のイメージ
- 語彙の持つ意味とその発音との関係
- [ l ] と [ r ] のイメージ
日本語との違いや、また日本語と似ている部分など、英単語の色々な特徴を知ることで、丸暗記ではなくイメージできる力が身に付きますよ♪
英語の発音とそのイメージについて、今回は日本人にとって発音するのも聞き分けるのも最も苦手な[l]と[r]を調べてみました。
- [l] の発音:舌先を上の歯茎に軽く押し当てて発する「ウ」に近い音。口は大きく縦に開けているので明るく聞こえる。それゆえ軽く、明るいイメージ。
- [r] の発音:口をすぼめて強く緊張させ、舌を反り返らせて「ア」と発音するが、音はくぐもって暗く重く響く。そのイメージは暗く重く力強い。
ではlとr以外すべて同じ綴りをもつ単語で比べてみよう。
light:意味する通り、明るくて軽い。
right:人間の大多数は右利き、左手より力強いのは確かだ。「~の右腕」と言えば有力な助けになりうる力量のある人のこと。正しく、権力のある人を連想します。
clown:道化師 – 人前でおどけてみせる、ちょっと軽めの人。
crown:王冠 – 最高の権力者がかぶるもの。
collect:収集する – 好きなものを集めるには力は不要。
correct:訂正する – 間違いを正すにはそれ相応の力量が必要。
clash:小競り合い – スポーツや意見の対立。
crash:激突 – 飛行機や車の大事故です。
flight:飛行
fright:激しい恐怖
と、[l]は軽めをイメージさせ、[r]は力強いイメージである。
次に他の子音と結びついた単語で比べてみます。
gl – glass / glitter (ピカピカ光る)/ glory (栄光)/ glow (赤々と輝く)…明るいイメージ
gr – great / grave (重々しい)/ grasp (強く握る)/grieve (深く悲しむ)…強く暗いイメージ
fl – float (浮く)/ fluent (滑らかな)/ flag (旗)/ flake (薄片)/ flour (小麦粉)…軽いイメージ
fr – fruit (果実)/ freeze (凍る)/ friction (あつれき) / frost (氷結)/ frank (率直な)・・ 重さを感じるイメージ
bl – blow / bless (恩恵)/ blush (赤面する)/ blood…暖かく明るいイメージ
br – brick / bridge / brain / brake (ブレーキ)/ break (壊す) …重くて強いイメージ
al – alarm / alert (敏速な)/ aluminum (アルミニウム)/ alter(変える)…素早いイメージ
ar – army (軍隊) / armor (甲冑)/ architecture (建築)/ artery (動脈)/ aristocrat (貴族) …強いイメージ
英語だけでなくヨーロッパの言語全般に同じ[l]と[r]の判別法があるそうです。
みなさんも、もし[l]と[r]の綴りで迷ったら、[l]は「軽く、明るい」、[r]は「重く、暗く、力強い」というイメージの違いを思い浮かべると助けになるかもしれません。
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