目次
- フォニックスとは?
- フォニックスとサイトワーズ
- 音読みの重要性
- プロスフォニックスとは?
- プロスフォニックスの特長
- プロスフォニックスを導入しているリーディングクラス
- リーディングクラスをお勧めする5つのポイント
1. フォニックスとは?
アルファベットの発音ルールを基に、英単語の読み方を学ぶ方法です。アルファベット26文字には、文字読みと音読みという2種類の読み方があります。たとえば、A。文字読みでは「エー」と読みますが、音読みでは「アッ」と読みます。Bは文字読みでは「ビー」ですが、音読みでは「ブッ」と読みます。Cは文字読みでは「シー」ですが、音読みでは「クッ」と読みます。フォニックスは、この「音読み」に基づいて英単語を自力で読めるようにする学習方法です。
2. フォニックスとサイトワーズ
英語を読む方法には2種類あるという事をご存知ですか?
単語の形を記憶して読む方法は「サイトワーズ」と呼ばれるスキルで、自発的に読むスキルは「フォニックス」というスキルです。サイトワーズとフォニックスは両方とも読むことに役立つスキルですが、似ていて全く違うものです。
2. 音読みの重要性
日本の学校では、「♪エービーシーディー…」と歌に合わせて文字読みを習うことが多いですが、音読みの「アッ、ブッ、クッ、ドゥ」を習うことはほとんどありません。しかし、英語圏の家庭や幼稚園、小学校では当たり前のように、音読みの「アッ、ブッ、クッ…」を練習します。それはなぜか?例えば、絵本に「dog」という知らない単語がでてきたとします。フォニックスで音読みを学んだ子どもは、dogという文字を見て「ディーオージー」とは読みません。「ドゥ・オッ・グ→ドゥオッグ→ドッグ」と読みます。
英語の単語は基本的にアルファベットの音の組合せで発音が決まります。音読みを知らなければ、自発的に単語を読むことはできません。フォニックスを習うということは、英語圏の子どもたちが自分で英語を読めるようになるために、とても大切な最初の一歩なのです。もちろん、日本の子どもたちも例外ではありません。フォニックスを習うことで知らない英単語でも自発的に読む力をつけることができます。また、フォニックスで英語を読む練習を繰り返すことで、単語から短い文章を読めるようになり、簡単な絵本を読めるようになり、英語を読むことが苦にならなくなり、ゆくゆくは高校や大学受験での長文読解がスムーズにできるようになります。社会人になっても、英字新聞やネット記事、大学の論文、会社での英文メールや英文の書類など、英語で書かれた膨大な情報を理解するためには、英語をラクにすばやく読めることは必要不可欠です。こういった面からもフォニックスが将来の英語力を支える可能性は広がっています。
3. プロスフォニックスとは?
プロスフォニックスは、プロスランゲージセンターが独自に開発したフォニックス学習メソッドです。幼児・小学生対象のリーディングクラスでプロスフォニックスを導入し「英語を自分で読むこと」や「英語を英語のままで瞬時に理解すること」に焦点を当て、英語の読解力向上を目指しています。
プロスフォニックス 紹介ビデオ
プロスフォニックス テーマソング 「The Farmer’s Market」
4. プロスフォニックスの特長
その1. キャラクターで親しみやすく
アルファベット26文字を食べ物のキャラクターに見立てて、かわいらしく親しみやすくしました。キャラクターの形はアルファベットの小文字に似せており、それぞれのキャラクターには「音」と「アクション(動き)」が決まっています。
Betty Broccoli
名前はベティ・ブロッコリー。アルファベットのbの形をしています。ベティは緑色でおいしくてビタミンC がたっぷりという設定です。ベティの音は「b(ブッ)」と言い、アクションは「茎を片手で持って緑色の部分をバキッと割る」しぐさです。
キャラクター一覧表
その2. 体の動きで覚えやすく
それぞれのキャラクターに対応した「音」と「アクション(動き)」を、子どもたちは手話のように手を動かしながら発音します。まるで手遊びのようにキャラクターの「名前・音・アクション」の3つを「目・耳・声・体」を使って覚えていきます。文字を見るだけや音を聴くだけではなく、五感に訴えかけて子どもの記憶に残りやすい方法を採用しています。
Annie Apple
名前はアニー・アップル。アルファベットのaの形をしています。アニーは赤くておいしくて丸くて体にとても良いという設定です。アニーの音は「a(アッ)」と言い、アクションは「アニーを手でつかみ、食べるように口の近くに持っていく」しぐさです。
その3. 段階を追って着実に学習するカリキュラム
プロスフォニックスには、細かく決められた進度表があります。この表にしたがって、フォニックスの基礎から英語の絵本を自分で何冊も読めるようになるまで、じっくり着実に積み上げていきます。
Picture | 絵ありアルファベットを読む |
Vowel | 母音を聴き分ける |
Song | プロスフォニックスの歌を歌う |
Pic+Letter | 絵と文字ありアルファベットを読む |
2letter(pic) | 絵あり2文字単語を読む |
3letter(pic) | 絵あり3文字単語を読む |
2letter | 絵なし2文字単語を読む |
3letter | 絵なし3文字単語を読む |
Minibook | ミニブックを読む |
Letter (Alphabet) | アルファベットを文字読みする |
4letter | 絵なし4文字単語を読む |
Digraphs | 2重音を読む |
Blends | 2音混合を読む |
Book reading | 本読み |
StoryQ&A | 本の内容について質問に答える |
Multipul choice test | 選択式テストに挑戦 |
Book Report practice | 感想文レポートを書く練習 |
Writing Test | 記述式テストに挑戦 |
Report Sheet | 感想文レポートを書く |
その4. ミニブックで達成感
ミニブックは、それぞれのアルファベットにちなんだ単語を意図的に多く盛り込んでいる、4コマの短いお話です。アルファベットの基礎ルールを覚えてから、子どもたちはミニブックの文章を自分で読む練習をし、先生のチェックを受けます。スラスラ読めると合格になり、次のお話にチャレンジできます。ミニブックは全部で80種類あり、子どもが「合格したら次にいけるから頑張ってどんどん読もう」と意欲が持てる仕組みにしています。
その5. インプットとアウトプットをバランス良く
本をたくさん読むインプットと、レポートを書くアウトプットをバランス良く組み合わせ、「読んで理解する力」と「自分で考えて表現する力」を育めるようにしました。また、本の内容をちゃんと理解しているか確認するために択一式テストや記述式テストにも挑戦します。
★選択式テストの見本はこちら。
★記述式テストの見本はこちら。
★ブックレポートの見本はこちら。
5. プロスフォニックスを導入しているリーディングクラス
当校の幼児・小学生向けリーディングクラスでは、プロスフォニックスを導入しています。レベルは3つに分かれており、フォニックスの基礎ルールを覚えるところから本をたくさん読めるようになるまで、段階を追って着実に学べる仕組みになっています。
リーディングクラス レベル1で行うこと
目標 フォニックスの基礎ルールを覚え、4文字の単語を自力で読める。
内容 2文字~4文字の単語を読む、フォニックスの歌を歌う、母音を聴き分けるゲーム、ミニブックを使った簡単な文章を読む。
リーディングクラス レベル2で行うこと
目標 フォニックスの発展ルールを覚え、2つの子音を組み合わせて自力で読める。
内容 4文字の単語、2つの子音をつなげた読み方、ミニブック、母音を聴き分けるゲーム、先生が絵本を読み聞かせて内容について簡単な質問に答えられるように指導、択一式テストで絵本の内容を理解しているか確認。
リーディングクラス レベル3で行うこと
目標 やさしい絵本をたくさん読んで読解力を伸ばす。
内容 自分で選んだ絵本を週3冊読み、絵本のあらすじをまとめて感想文レポートを書く。本の内容について先生からの質問に口頭で答え、どれだけ理解できているかを確認。
★幼児・小学生向けリーディングクラスの詳しい説明はこちら。
★リーディングクラスの流れはこちら。
6. リーディングクラスをお勧めする5つの理由
その1.正しい発音が身につく。
フォニックスでアルファベットの正確な発音を習います。日本人には難しいとされる母音(a, e, i, o, u)の発音も繰り返し練習します。
その2.知らない単語でも読める。
フォニックスでアルファベットの発音ルールを覚えているので、意味がわからない単語でもひとりで読み方の予測がつけられます。中学生になると単語をたくさん覚えなければなりませんが、フォニックスを知っていると単語を覚える際に必要な「発音・つづり・意味」の3要素のうち、発音とつづりを関連づけて覚えられるため、あとは日本語の意味を覚えるだけになり、少し負担を軽くすることができます。
その3.英語の文章を日本語に置換せず、英語のままで理解できる。
リーディングクラスでは、英文を読む練習をします。レベル1では2~5単語の短いものから、レベル3になると十数ページにわたる絵本まで、徐々に長い文を読んでいきます。こうして英語を読むことに慣れると、わざわざ日本語に訳すことなく本の内容が頭に入ってきます。いざ高校受験や大学受験で長い文章を読まなければならない場合でも、日本語に訳す手間なく英語のまま短時間で内容をつかめるようになります。
その4.読む量が増える。単語量が増える。
読めるようになると、自然と読む量が増え、知っている単語の数が増えていきます。レベル3になると、レッスンのたびに自分で絵本を3冊選び、借りて帰ります。それらを家で読んで、感想文レポートを英語で書きます。感想文レポートの見本はこちら。
学年 | 読む本の冊数 | 読む単語数 |
年長 | 30冊 | 2,607語 |
小1 | 99冊 | 8,207語 |
小2 | 196冊 | 26,545語 |
小3 | 340冊 | 108,829語 |
小4 | 476冊 | 221,178語 |
小5 | 535冊 | 259,685語 |
その5.読解力が上がる。
絵本を読んだ後は、本のあらすじをまとめて、感想文レポートを英語で書く練習をします。英語でじっくり考え、自分の言葉で文章をつづる練習は、英語の内容を理解して英語で表現する力を育みます。また、本の内容に関する択一式テストや記述式テストを行い、内容をちゃんと理解しているかどうかも確認します。レポートやテストを通して、自然と話の大意をつかんだり、要点を押さえる技術が身に付きます。
★幼児・小学生向けリーディングクラスの詳しい説明はこちら。